南極点でくらす1年間のきろく

アイスキューブニュートリノ望遠鏡のWinterover(越冬観測員)として、1年間南極点のアムンゼン・スコット基地に滞在しています。家族、友達のみんな、まだ生きてます。

クリーピー・オリガミ・バード

誘われて日本アメリカ文化交流フェスティバルみたいなのに行きました。

友達が、いろいろある日本の文化を体験してみようブースの中から選んだのは書道コーナーです。 この段階での僕の頭のなかにあった筋書きは、”ちょっと友達にやらせておいてから、さっと綺麗に筆を走らせて、さすがネイティブは違うねと言わす”ことです。

うまくいかなくてしょうがないんだから試してみなよ、と筋書き通り友達に書かせてみました。

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いやおまえ天才かよ

どうやら僕のターンは必要ないようです。すっと筆を引っ込めました。

ですが、僕も負けてはいられません。 つづく折り紙コーナーでは秘策があるのです。

こういった場面の折り紙の定番どころは、”鶴”や”箱”ですよね。 ですが、そんなアンパイを選んでいては竹林アートをぶち抜くのが不可能なのは明らかです。 一発逆転を狙います。

僕の横では、友達が机の上にある日本語の説明書と悪戦苦闘しながら、”くまさん”を折っています*1。 すでにこのラウンドでの勝利を確信しつつも、こちらは粛々と作品を折り上げていきます。

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友達の一人は呼吸困難になるくらい笑ってました。

僕のオリジナル・オリガミ作品、”Creepy Origami Bird” です*2

結果的には2019年で一番の爆笑をかっさらいました。 いやあ、ウケると本当に気持ちいいものですね。

良い一日になりました。ありがとう。

*1:まったく選択がウブでトーシロですね。

*2:かの有名な彫刻家ミケランジェロを輩出した、芸術の都フィレンツェで2017年に生まれた作品です。