南極点でくらす1年間のきろく

アイスキューブニュートリノ望遠鏡のWinterover(越冬観測員)として、1年間南極点のアムンゼン・スコット基地に滞在しています。家族、友達のみんな、まだ生きてます。

ミルキーウェイもまじやばい

しばらく風の強い日が続いていました。

真っ暗で風が強いので、なかなか外にでるのも億劫になります。

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基地の裏手側。明かりが赤いのは基地の屋上にあるオーロラカメラの感度が無い波長の電球しか使えないからです。

そういえば最近、オーロラが出現するようになってからは、僕を含めて基地のみんなでオーロラの写真ばっかり撮ってたような気がします。ここに来ておいてあれですが、個人的に風景写真撮ったりするのに興味あんまりありません。なのでいつもとちょっと違う写真を撮ろうとおもって外に出ました。基地が風を受けてくれる、風下側を歩き回ってみました。

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アムンゼン・スコット基地の非常階段。天の川ドーン!みたいな写真よりこういうののほうが好きです。

嵐のような風が四六時中吹く強烈な日々が去ったあと、空が開けてえらいことになりました。

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天の川ドーン!

見たまんまですが、斜めに延びているのが天の川です。横に走っている緑と紫の帯がオーロラです。

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天の川ドーン!この建物が僕の職場です。

よくみるとちらほらある、短い直線は人工衛星の軌跡です。写真を撮るときの露光時間が長いので、こういうふうに写ります。 誰にも共感してもらえないでしょうが、霧箱で見る宇宙線に似てるなあ、といつも思います。

いやあオーロラ&天体写真はたのしいな。