南極点でくらす1年間のきろく

アイスキューブニュートリノ望遠鏡のWinterover(越冬観測員)として、1年間南極点のアムンゼン・スコット基地に滞在しています。家族、友達のみんな、まだ生きてます。

ロジスティクスの勝利

しばらく前にアマゾンで、日々の生活の中でなにかと必要なもの*1をいろいろ注文しました。

宛先は僕の住所、南緯90度、南極点のアムンゼン・スコット基地です*2

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そして今日、沢山頼んだうちの一つがやってきました。

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ロジスティクスの勝利。

今回とどいたのは靴の匂いを消してくれる魔法の粉です。 関西出身のクライミングやってる足の臭い友達が教えてくれた便利アイテムです。

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Made in New Zealand. FOR SMELLY FEET AND FOOT WEAR.

原産国ニュージーランドなんですね。 ニュージーランドからアメリカに渡って再度ニュージーランドを経た後、南極大陸まで届きました。

この魔法の粉、どうしても必要でした。 というのも、南極点にくるとのことで、メチャクチャ分厚い靴下だけをたくさん持ってきています。 でも基地の中は温かいのです。

そうすると何が起こるか。

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靴の中はまるで点心。夕方には蒸しあがります。(Image from Wikipedia)

よる部屋で裸足になると、立ち込める芳醇な香り*3に日々驚かされます。 これは魔法の粉がどうしても必要です。

友達いわく、ちっさいスプーンにちょっとだけでいいとの話でしたが、それで打ち消せるとはとても思えません。 スプーンに山のように盛って、靴の中にぶち撒いてやりました。 ちゃんと効くといいな♫

なんにしても都合がわるいので、うっすい靴下をまたアマゾンで注文しました。 そのうち、僕の靴下がアメリカ軍の輸送機で南極点まで飛んできます。

*1:日用雑貨や超巨大レゴ、あと六分儀など生活に欠かせないもの。

*2:信じてもらえないのか、クレジットカードでの支払いをアマゾンに数回はねられました。

*3:あるいは地獄のような臭い。